保険と安心

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保険に加入するということは、簡単に言ってしまうと、定期であろうと、終身であろうと、代金を払って安心を得るということです。
ですから、安心を得られることができないような加入の仕方では、意味がありません。

また、保険に加入してさえいれば、すなわち、即、安心というわけでもありません。
加入するために、いろいろな条件があります。
さらに、給付のためにもいろいろな条件があるのですが、給付のための条件については、あまり知られていないようですね。

そのため、給付の条件を全く理解しないで加入していて、いざというときになってから、加入のときの条件では、給付を受けられない！ということを認識して、あらためて驚くような場合もあるようです。

保険を考えるときには、自分にとって、何が安心で、そして何が必要であるかを考えなければいけないのですが、一般的な損得、特に、保険料だけで、その損得を判断しているようでは、保険のメリットも大きく減ってしまいます。
保険による安心というのは、自分やその家族にとっての安心ですから、誰にとっても同じわけではないのです。

保障について考えると、どうしても、あれもこれもと期待しがちですが、すべての種類の保障が必要なわけではありません。
また、あまり必要のない保障まで含まれていると、どうしても、月々の保険料が高くなってしまうのです。

保険の目的は安心！
損をするとか得をするとかいうことではありませんよね。
保険料が安いから！ということだけで保険を選んでも、安心が得られないのでは、意味がないでしょう。
保険を選ぶときは、単純な損得だけで、判断しないことが、そのポイントなのですね。

安心が得られるための保険金の額とは？

保険に加入するとき、まず考えるのは保障額がどれくらいか？ということではないでしょうか？

保険に加入したから、即これで安心！というわけにはいきません。保障の額が、必要としている額より、ずっと少ない場合は、いざというときでも安心できませんね。

保険というものが安心を得るためのものであると考えたときに、保障額が少ないと、その役目を充分に果たせませんから、保障額は、とても重要なのです。

保険に加入するときは、「人にすすめられた！」または、「なんとなく入っておいた！」というのではなく、その保険に加入することによって、将来、何かがあったときに充分な安心が得られるかどうかが大きな鍵となります。

このときの安心とは、自分にとっての安心ということです。
他人にとって大きな安心が得られるものであっても、あまり意味がありません。

また、一つの保険だけでは、不安だというのであれば、複数の保険に加入する必要がある場合もあるかもしれませんね。

このようにして、最初に、保障額がどれだけ必要なのかを理解していないと、ただ、多額の保障額だから、または、保険料が安いからという理由だけで、自分の目的に合致していない保険に加入してしまうことにも、なりかねません。

もし、何かあった場合の保険金として、5000万円が必要！と考えて、そのための保険に加入することにしたとします。
でも、保険金が自分の必要とする額であったとしても、月々の保険料を考えたときに、自分にとって、支払いが困難な額であったとすれば、将来の安心が保障されるかもしれませんが、今の生活が苦しくなってしまいますよね。

今の生活に負の影響を与えることなく、将来のことを考えたときも、安心を与えてくれるような保険が必要なのですが、それがどういう保険なのかは、それぞれのニーズによって変化します。

決して、保障の額が高ければ高いほど、安心が得られるというものではないのです。